新しく作ったホームページが検索しても表示されない・・・。そんなことはありませんか? それは検索エンジンへの対策が上手くできていないのかもしれません。この記事では、検索結果に表示されるための方法をお伝えいたします。
1. SEO とは?
Jimdo をご利用中の皆さま、自分が運営しているホームページを「検索結果の上位に表示させたい」と一度は思ったことがあるのではないでしょうか。SEO(エス・イー・オー)は、「Search Engine Optimization(サーチ エンジン オプティマイゼイション)」の略で、「検索エンジン最適化」と訳されており、Google や Yahoo! の検索結果に表示されるように、ホームページを最適化する手法のことです。
一口に「最適化」と言っても、何をどうすればよいのかわからないという方も多いのではないでしょうか? そこで、本稿では SEO の基本も含め、最適化をするためにどうするか等を解説します。なお、現在日本国内でおもに使われている検索エンジンは「Google」と「Yahoo!」ですが、Yahoo! は Google と同じプログラムを使用しているため、ここでは Google を軸にして進めていきます。
2. 複雑で難しくなっているSEO
かつては、検索結果の上位に表示をさせたいキーワードをホームページの中にたくさん入れたり、重要なキーワードを太字にしたり、テクニカルなことを施せば、ある程度順位が上がるという時代がありました。
しかし、現在では、Google では表示順位を決めるのに 200 もの要素が存在すると言われており、上位表示させるための考え方も複雑になってきています。
また、同じキーワードで上位表示させたいと思うホームページ運営者の数も増えていることも、上位表示を難しくしている一因になっています。以前は、30~40 人で争っていた「マラソン大会のトップ 10」を、今は数百人、数千人で争っているイメージです。
残念ながら「○○をすれば必ず順位があがる」という魔法は存在しないのが現状です。なぜなら、Google は「検索した人にとって役に立つ」と思うホームページを上位表示にしたいというポリシーがあるからです。
Google の会社情報ページにに「Google が掲げる 10 の事実」というページがあります。こちらを見ると、Google がどのように順位を決めるのか、その指針が見えてくるのではないでしょうか。ぜひ一度、読んでみてください。
Google が掲げる 10 の事実
最終的に、Google の検索結果は、人間の判断に限りなく近づくのではないかと言われています。つまり「人間が見て役に立つと思うものを、Google も評価する」ということなのです。
Google が公式に提供している「検索エンジン最適化スターターガイド」という PDF の資料があります。こちらもぜひ、読んでみることをおすすめします。無料でダウンロード可能です。
3. 検索するときのキーワードにはいろいろなパターンがある
狙っているキーワードで上位表示しなければ、自分のホームページを見つけてもらえないのかと言えば、決してそうではありません。例えば、「渋谷 カフェ」で上位表示は難しかったとしても「渋谷 駅から近い カフェ」「渋谷 カレーランチ カフェ」「渋谷 まったりできる カフェ」であれば、上位表示できる可能性が広がりそうですよね。
このように、狙っていたキーワードになにか別の言葉をプラスしてみる、あるいは同じ意味で、別のキーワードを使ってみるのも手です。
ビッグキーワードとスモールキーワード
ビッグキーワードは、Yahoo! や Google などで、検索回数の多いキーワードのことです。非常に競合が多く、個人で上位を狙うのが難しい場合もあります。月間検索件数が 10 万件以上のものをビッグキーワード、1 万件以下のものをスモールキーワードと呼んで区別します。
「カフェ」「ラーメン」「スマートフォン」「パソコン」「行政書士」などはビッグキーワードです。検索する人の数は多いのですが、仮にこれらのキーワードで上位表示をしても、「来店」や「お問い合わせ」という成果に結びつかないのが特徴です。「渋谷 カレーランチ カフェ」だと月間検索数は少なくなりますが、「渋谷でお昼にカレーを食べたい」と思う人が検索するキーワードと予測されますので、このキーワードで上位表示できた方が、来店に結び付く可能性が高くなるでしょう。
小規模ビジネスにおいては、スモールキーワードを狙うのがおすすめです。
4. キーワードを選択してみよう
SEO を行うときに、まずやっておきたいのは「キーワード選び」です。上述したように「カフェ」「ラーメン」「スマートフォン」などのビッグキーワードで上位表示を実現しようとしても、成果に結びつくことはほとんどありません。実際に、閲覧者が何かに困っているときに、検索しそうなキーワードは何か?と考えていきます。
例:
このようなキーワードで探してもらった方が、来店やお問い合わせに結び付きそうではないでしょうか。
・軸になるキーワード(自社の業種)=カフェ、エアコン、ラーメン、クリーニング、中古車など
・かけ合わせのキーワード=地名、特徴、強みなど
を組み合わせながら考えます。いろいろなパターンを想定して、候補になりそうなキーワードを書き出しておきましょう。
▼渋谷にあるカフェの場合
・渋谷 カレーランチ カフェ
・渋谷 カフェ 電源
・渋谷 カフェ wifi
・渋谷 カフェ 駅から5分
・渋谷 カフェ 駅から近い
・渋谷 カフェ 落ち着く
など
▼甲府のエアコン修理サービスの場合
・エアコン 修理 甲府
・エアコン 修理サービス 出張 甲府
・エアコン 修理 格安 甲府
・エアコン 修理 おすすめ 甲府
・エアコン 修理 即日 甲府
・エアコン 点検 甲府
など
キーワードを考えるときのヒント
複数語句を組み合わせるキーワードを考えるときに、実際に Google の検索窓にキーワードを入れてみましょう。よく一緒に検索されているキーワードが表示されます。Google サジェスト機能という仕組みなのですが、キーワードを考えるときのヒントになりますので、活用してみましょう。
Google サジェストが表示されている画面
書き出したキーワードは、ページの作成(ホームページ内の文章作成)、タイトルや概要(ディスクリプション)の設定に使用します。
5. タイトルと概要を考えよう
キーワードのピックアップが終わったら、次は「タイトル」と「概要」について考えます。これらは、検索結果のページに表示されます。
Jimdo では、タイトルと概要(ディスクリプション)を設定する画面がありますので、以下を参考にしながら、あらかじめ考えておきましょう。
タイトルについて
「タイトル」は、ブラウザを開いた時の左上や検索結果、「お気に入り」に入れたときに表示されます。「ホームページの名称」と思っていて良いでしょう。短く、わかりやすく、かつ(3)で選んだキーワードを組み合わせて作成します。
例:
渋谷で電源があるカフェ「Jimdo テラス」
甲府でエアコン修理といえば「Jimdo 電器」
概要(ディスクリプション)について
「概要」は「ディスクリプション」とも呼ばれ、ホームページの内容を説明する 100 文字前後の文章です。ホームページ内には表示されませんが、検索結果に表示される文言になります。(3)で選んだキーワードを盛り込み、サービス内容や特徴などが、簡潔に伝わる文章にまとめます。
例:
例文を参考にして、自社ホームページの「タイトル」と「概要」を考えてみましょう! Jimdo 側への設定方法については、次回「後編」で詳しく解説します。
大切なのは上位表示させることではなく成果に繋げること
SEO は手段であって「目的」ではありません。順位を上げることを目的にしてしまうと、本来の目標を見失ってしまいます。店舗であれば「来店してもらう」、企業であれば「お問い合わせをもらう」、ネットショップであれば「購入してもらう」が最終目的になるはずです。
そのために見てもらう人を増やす、だから検索エンジンに表示されて欲しいということですよね。あくまでも、SEO は「目的を達成するための手段の一つ」であることを忘れないようにしましょう。
ホームページの作成ができるようになると、次は検索順位が気になってくるというユーザーさんが増えています。SEO という言葉は聞いたことがあっても、その内容や実態は正しく伝わっていない部分も多いようです。順位を上げる魔法はありませんので、まずは基本を押さえ、コツコツと役に立つページを作り続けていくことが大切です。